10/28(土)宮城県名取市の箱塚桜団地仮設住宅にて
東日本大震災以降、7度目の芋煮会を行いました。
芋煮会とは東北地方で秋に行われている季節行事の一つです。
芋煮会とは東北地方で秋に行われている季節行事の一つです。
開催にあたり、食材費・資材費に皆様から東北ほっとプロジェクトに
ご支援いただいた支援金の一部を使わせていただきました。
会計報告は集計が完了し次第改めてさせていただきますが、
この場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
-----------------------------------------------------------------
この仮設住宅に私が初めてきたのは2011年の5月だったと思います。
当時は仮設に住まわれている人がどんなことに困っているのか?
一件一件のお宅を訪ね、それを聞きとり調査していました。
仮設住宅というのはその名の通り、本当に応急的に作られたもので、
所変われば建物の機能も、部屋の内装・間取りも違う。
虫除け用のネットが入り口についているようなものもあれば
最寄りの買い物ができる店から10数kmも離れているところもある。
ある地域の人がまとまって入居しているところもあれば、
全くの他人同士が集まったところもある。
箱塚は住民の方々の結束がとても強い仮設住宅でした
あるお宅で紹介を受け、自治会長さんとお話する事ができました。
敷地内の車の進入を制限して子供たちの遊び場所を確保したり、
入居している各家庭にいろいろな役割を割り振って孤立を防いだり、
一人暮らしのお年寄りの家には定期的に見回りにいったり、
コミュニティを崩さない様々な工夫を聞かせていただきました。
その会話の中で
「夏祭りをやりたい」というお話があり、
お手伝いをさせていただいたのがきっかけで
毎年恒例となる芋煮会へと繋がっていきました。
帰りがけ小学生たちが集まってきて
「いま何が必要かな?」と尋ねると
元気に「水鉄砲100万丁!」と答えていたのをよく覚えています。
あの時の小学生たちは、もう中学、高校と進学している。
それだけの月日が流れました。
今年の開催にあたり、事前に
「いま住んでいるのは20世帯ほどである事」
「来年の4月には箱塚の仮設住宅も解体される事」
「イベントがある時は仮設を出て行った人も集まってくる事」
などを伺っておりました。
参加人数が読めないような状況でしたが
お腹いっぱい食べてもらおう、という事で
昨年と同規模の食材を用意しました。
芋煮会当日は、たくさんの人が戻ってきて参加してくれて
宮城版の芋煮も、山形版の芋煮もすっかり空っぽになりました。
参加人数が読めないような状況でしたが
お腹いっぱい食べてもらおう、という事で
昨年と同規模の食材を用意しました。
宮城版の芋煮も、山形版の芋煮もすっかり空っぽになりました。
被災された方々が新しい生活をスタートされているのだと。
それがお一人お一人にとって良きものであってほしいと願います。
また『本当は困っている』という人が見落とされないようにも
この地域の繋がりが続いてほしいなと思っています。
復興というのは「最低でも元と同じ状態」
誰かが言っていたその言葉を胸に、
「いまはその状態になっているのか?」
そう自分に問い続けながら、少しでも何か力になれることを
続けていきたいと改めて思います。
東北ほっとプロジェクト 笠原宗一郎