2017年1月21日土曜日

日帰り温泉ツアーのアテンド/活動報告

2017年1月18日(水)、在宅被災者の支援活動を継続している一般社団法人チーム王冠(宮城県石巻市)と協同で、在宅被災者を日帰り温泉にお連れするイベントを行いました。チーム王冠の温泉ツアーは「お湯っこ」と呼ばれ、過去何度も開催されています。とても好評を得ている企画です。
東北ほっとプロジェクトはツアーの計画、車両手配、アテンドを、チーム王冠は参加者の募集などを担当しました。

参加者は男女10人で、ほとんどが在宅被災者としてチーム王冠が支援を行ってきた(または継続している)方々です。石巻市やその周辺では東日本大震災から6年近くが経ついまでも、コミュニテーが復活していない地域が多く、震災以前のような近所付き合いが無なくなったままになっています。これには被災者の高齢化も少なからず影響しているようです。
チーム王冠はコミュニティーの復活、維持、発展を目的に茶話会(お茶っこバス)や温泉ツアー(お湯っこ)を企画、実行してきました。東北ほっとプロジェクトもこの取り組みに協力しています。

今回のツアーの目的地は宮城県大崎市にある日帰り温泉施設、さくらの湯です。なお、入館料と飲食代は参加者負担が決まりとなっています。


午前中、前日までにチーム王冠で取りまとめた参加者宅を回ってピックアップ、さくらの湯へ移動します。到着後は温泉や食事、買い物など思い思いに過ごしてもらい、夕方5時ごろまでには送り届けて解散になります。
チーム王冠のお湯っこは被災者に対する支援活動として行っていますが、我々支援する側が行うことは必要最小限にとどまります。具体的には企画と募集、当日の送迎程度です。時間の使い方、過ごし方は参加者にお任せです。
これは被災地コミュニティーの維持、発展を目的とする場合、支援する側が過度に介在するとは適当でないと考えるからです。もちろん会話に参加することはありますが、基本的には一歩引いた立場でサポートに徹します。主役はあくまで被災者の皆さん。我々はきっかけを作るのみで後は黒子に徹する、というスタンスを心がけています。

日帰り温泉は旅行ほど大げさでなく、日常生活の延長線上にあるちょっとしたお楽しみです。だれでも気軽に参加できて、ほんの少しの非日常感を味わえるところが参加者に好評なのだと思います。別の機会に在宅被災者に会っときにも、「また温泉行こうよ」という声を何度も聞きました。温泉ツアーで初めて知り合って意気投合し、その後も付き合いが続く方もいらっしゃいます。
東北ほっとプロジェクトとしても、また企画してみたいと思います。

今回このツアーを実行するにあたり、お預かりしているご寄付から計19,502円を支出しましたので合わせて報告いたします。ありがとうございました。
内訳は下記の通りです。
(1)レンタカー代 17,280円
(2)ガソリン代 2,222円



報告 杉崎順一

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