2011年12月1日木曜日

【活動報告】第3回ストーブデリバリー

日程:11月30日(水)
投稿者:杉崎庸子

夫の杉崎順一とともに2人で行って来ました。
11/29(火)の午後、ストーブ57台とこれまで集めて来た家電(冷蔵庫11台、洗濯機10台)をトラックに積み込み、横浜を出発。途中で知り合いのところに寄って現物の寄付を受け取り、これでストーブは全部で59台になりました!




どこで仕入れたのか、アメリカ軍のトモダチ作戦のワッペンも一緒にくれました。うん、まだまだ国内でもトモダチ作戦続けたいね!


22:00頃福島県郡山に到着、ビジネスホテル「ルートイン」に宿泊。「旅人の湯」という人工温泉の大浴場(と言いつつちょっと小さめ)があり、旅の疲れを癒してくれるのです。

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翌日11/30(水)の朝に出発して、宮城県の亘理町に向かいました。この日は今にも降り出しそうな曇り空。ストーブを配り終えるまでは雨は降らないでと祈りつつ、亘理町に入りました。

しかしお昼頃から霧雨が、午後にはパラパラと本格的に降り始め、気温も朝より下がるという予報通り、どんどん寒くなってきました。

配布名簿リストのお宅を探しますが、、、、、、、。なかなか見つかりません!
夫が事前にインターネット地図で住所を検索、紙の地図に落とし込んでいたのですが、行ってみたら津波に全部流されていて家は一軒もないとか、違う住所だった、とか。。。スマートフォンでその場で調べても同じ結果です。
トラックは4トンなので入れる道が限られ、邪魔にならない場所に停めて、歩いて目的のお宅を探します。

紆余曲折(?)を経て住人にお会いしてストーブ(点火用の電池もセット!)をお持ちしたことを言うと、本当に喜んでくださいました。  今回もまた、近所の大学生さんのメッセージ付き「あったかおまけ」もお付けしました! 若者からのプレゼントですとお伝えすると、おじいちゃんおばちゃんは思わず笑みがこぼれます。




復興組合で働いているとのこと。後ろにいる人たちもお仲間。トラックで通る私たちに手を振ってくれました。皆さんは田んぼを作るのだ、と。鋤や鍬のようなものを手に作業をしていました。
なんどもなんども「ありがとねー、嬉しい」と言っていました。


この方も復興組合で仕事をしているいて、私たちが行く時間に合わせて、自宅に戻ってお鍋のお湯で缶コーヒーを温めておいてくださいました。(涙)



こちらのお宅にはおばあちゃんがいらして、「3/11の震災で大腿骨骨折をして4か月入院してたんだー」と。両手に杖を持って歩いていらっしゃいました。
また写真のお父さん曰く、1階のリフォームにも800万かかったとのこと・・・。

写真には全然写らないのですが、リフォームしていない床や壁はどんなにふき取っても、うっすらと白いものが浮いています。海水の塩分なのでしょうか? 写真ではピカピカに見えますが、実際はそこここに震災の名残があります。お庭や道路にも海辺のような砂が窪みにたまっています。




はらこめし! 前回は、はらこめし屋さんを再開したお店で購入しましたが、今回はストーブをお届けしたお宅のお母さんが持たせてくれました。「はらこめし作る時はみんなに分けるから遠慮しないで持ってってー」と、大きな折詰2つを持たせてくれました。帰りの高速のサービスエリアでいただきました。具だくさんでおいしかったです。こちらの気持ちが「ほっと」しました。



今回は住所を探し当てるのに時間がかかって、34軒のお宅しか配れませんでした。
私たちが寒い思いしながら配るのはほんの一時です。でも地元の人たちは日々そこで生活しています。

ストーブを配布する中で「これで体があったまります。でもその前に心があったまりました」という言葉をいただき、こちらが感激しました。当プロジェクトの目指している「要支援者と支援者との架け橋となって、生活にホッとする安堵感を感じていただければ・・・」というのは、やはり方向は間違っていない、まだまだ続けたいと思いました。

そして今回もこのようにストーブをお届けできたのは、さまざまな方面からのご協力あってのことです。あらためて感謝申し上げます。

地元のボランティア団体と協力し合って、私たちは確実にストーブをお届けします。まだまだご寄付を受けつけております。ご協力をどうぞよろしくお願い致します。

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