2012年2月26日日曜日

【活動報告・予告】新たにストーブ40台購入しました

皆様からのご寄付により、新たに40台のストーブを購入することができました。ご寄付をよせて頂いた皆様には心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

※お預かりしたご寄付とストーブ購入の記録は、収支報告にてご確認ください

注文したストーブは連携しているボランティアグループ「社団法人チーム王冠」(宮城県石巻市を中心に支援活動を続けています)が受け取った旨の連絡が入りました。ストーブは一日も早く被災者の手元へ届ける必要があるので、チーム王冠には配布についても協力をお願いしてあります。



東北ほっとプロジェクトのメンバーも2月29日に現地に入りストーブデリバリーを行う予定です。チーム王冠の協力も得て速やかな配布を進めていきます。活動については後日改めて報告いたします。

今回の40台で、今までに購入したストーブは計525台になりました。当初の予想以上に大きな支援活動に発展できたのは、皆様のあたたかいお気持ちのおかげです。改めて感謝申し上げます。(東北ほっとプロジェクトメンバー一同)

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(おまけ)
東北ほっとプロジェクトが応援する、東日本大震災・被災者発の100人ミュージカル「とびだす100通りのありがとう!」は、好評につき、現在チケットはキャンセル待ち状態ということです。
3月18日の本番に向け、出演者の稽古にもいっそう熱が入っています。

ミュージカルのプロモーションビデオができました。
※制作:笠原宗一郎(東北ほっとプロジェクト)、薮野淳也(サポート)

2012年2月13日月曜日

【応援プロジェクト】CDレコーディングの撮影に行って来ました!





当プロジェクトが応援している、ミュージカル「とびだす100通りのありがとう」。
東日本大震災で被災した人たち100人が、「お世話になった日本中・世界中の人たちにありがとうの気持ちを伝えたい」と、自らの震災体験を元に、東京銀座でミュージカルを演じます。

舞台で歌うのは、このミュージカルのオリジナル。
その歌のレコーディングが行われることになり、歌詞カード用の写真撮影をする夫(撮影は趣味の域ですが)と、そのアシスタントとして私も同行して、2/12(日)に東松島に行って来ました。

レコーディングには、東京から一流のエンジニアとバンドメンバーが駆けつけました。
場所は東松島市役所の鳴瀬庁舎。元々は鳴瀬町役場の議会場だったところです。今は議場としては使われておらず、多目的ホールとして貸し出されているとのこと。
それでこのような作りになっています。でも、これがなかなかイイ感じではありませんか!?


手前が寺本建雄氏。作品の脚本・演出・音楽・美術・演奏など全般を担っている。
その後ろの議長席に鎮座しているのは、レコーディングディレクターの坂元氏。
 
 
ミュージカルナンバーの中の「星の彼方から」の出だしの歌詞、「果てしなく広がる/まっ暗な空に/あしたなんか みえないけれど」のところでは、寺本さんがこう言いました。

「『まっっっくら!』って、はっきり発音しろ!
震災のあの時、真っ暗だっただろ!? この中に『星から元気をもらった』って言ってた子がいたなぁ・・・。停電でぜーーんぶ真っ暗になって、縄文人とおんなじ体験を、初めてしたんだぞっ!」


喝を入れられて、みんなの目の色や表情が変わり、歌がグンと良くなります。





ディレクターの坂元さん。
「出だしの言葉、『果てしなく』の『は』をはっきり発音して!!
2番も『ふ』で始まるよねー。ハヒフヘホで始まるのは、歌いにくいの。
これは作詞した人が悪いんだよ。でも頑張って出して!」
作詞したのは、歌の指導をしている寺本さん。こんな冗談で場を和ませて、緊張感と楽しさが混じったいい雰囲気を作って行きます。



 坂元ディレクター、休み時間に寝ている人のそばでポーズ。おちゃめな人でした!




今回で私はお稽古見学3回目。
前回のセリフの練習の時はちょっと元気がないかな~と心配でしたが、昨日はとっても元気!目もキラキラ。
いつもの寺本さんの指導に加えて、東京からレコーディングのエンジニアやバンドなどプロの皆さんの刺激を受けたのか、刻々とものすごい勢いで上達して行きました。




・・・・・・

先月1月のこと。
出演者が初めて台本を渡された時、私もそのお稽古の場にいました。
暖房がほとんどない寒い体育館に座って、みんなで台本を通しで読みました。

自分たちの体験がそのままセリフになった台本。
あちこちですすり泣きが聞こえました。涙が止まらずに、カバンまでタオルを取りに走る人。力なく遠くを見るような目をする人。うつむく人・・・。

そんな人たちが、支援してくれた人にお礼を言いに行くという目標に向かうことで、笑顔になりつつあります。






























この日はメディアの取材陣もいくつか来ていました。NHK、ミヤギテレビ、仙台放送など。
そして仕事でなく、応援で文化放送のアナウンサーや重鎮の面々も。





公演のご案内:・3/18(日)銀座ブロッサムにて

詳細は下記のURLからご覧ください。




投稿:杉崎庸子

2012年2月7日火曜日

第9回ストーブ配布活動報告

2/4、5と二日間、被災地にストーブをお届けしてきました。

金曜の仕事を終え、23:30新宿発→翌6:00石巻着の高速バスに乗り込む。
いつもは片道3,500円の4列シートだけど今回は6,000円くらいの3列シート!快適過ぎて深い眠りにつき、一瞬で石巻に着いた感じでした(笑)


先週東松島に行ったときも痛感しましたが、滅茶苦茶寒いです!
地元の人たちでも「今年は例年より寒さが厳しいねぇ」と。
そして路面がガチガチに凍ってました。ついてすぐ滑って転びました。
午前中晴れていい天気だな~なんて思っていると急に曇ってきて
雪が降り出すなんてのが当たり前のように繰り返されます。

さて、今回は万石橋を越え、渡波佐須の方に配達に行ってきました。
沿岸部で漁業やカキの養殖が盛んな地域です。


こちらのお宅はカキの養殖場のすぐ側に家があり、
しかもご近所と呼べるような人がいない、完全孤立な地域でした。
海には近いものの震災時は床上浸水ぐらいで建物はある程度無事だったとの事。





ただ子供部屋にしていた建物の屋根は地震で壊れ、今もそのままの状態。
ブルーシートが屋根に被せてあり、雨漏りを避けていました。


わんちゃん(笑)
いや~、吠える犬は噛まないなんていいますが、
ほんと人生初めてぐらいでガブリと噛まれました(>_<)




こちらの皆様は漁師の方々が多く、
「ストーブは本当に助かる。震災と津波で家にあった5台のストーブ
全部駄目になったんだ。俺ら漁師だから朝4時くらいには仕事の準備を
始めるんだけど、その時に寒いのは身に堪える。」と。

地盤沈下で従来の船着場が海に沈んでいて、
干潮の時しか船が寄せられないのだと言う。

「支援や借金をして新しい船を買ったんだ。
ほんとは船着場の方が整わないと漁には出られないのだけど
そんな事言ってても前に進まないからとにかく船を買ったんだ。
俺ら海に出るしかないっちゃ。海を恨んでもないし、また漁に出たい。」

そういって、とれたてのワカメをご馳走してくれました。

ほんとにこんな美味しいワカメは初めて食べました!
東北ほっとプロジェクトを支えて下さっているみなさまに
お裾分けした気持ちはやまやまですが・・・
画像だけでご勘弁下さいm(_ _)m
ワカメだけでご飯5膳はいけます!

ストーブの他にチーム王冠さんが支援している
布団セットもお届けに回ったのですが、何件ものお宅から
「ストーブの方はまだこないんですかね?」という質問を受けました。
「たくさんの人が支援してくれて、ストーブも集まってきてるから
順番に配っていくんでもう少し待っててね」
と伝えながら、もうひと頑張りも、ふた頑張りもしなきゃなと思いました。

今週届く予定のストーブ50台も仲間と共に元気に配達いたします!

ますます寒さは本格的になってます。
引き続き皆様のご支援、ご協力、何卒よろしくお願いいたします。

東北ほっとプロジェクト:笠原宗一郎

2012年2月2日木曜日

第8回ストーブ配布ご報告

2月1日、プロジェクトメンバー杉崎順一が、東京からボランティア参加のIさんと協力して、宮城県石巻市内および東松島市内にてストーブのデリバリーを行いました。


前の晩から降り続いた雪は午前中には止んだものの、沿岸部の石巻では珍しいぐらいの積雪で、非常に寒くまた風の冷たい一日でした(当日の石巻の最低気温-4度、最高気温6℃。アメダスより)。

配布できた台数は石巻市内で32台、東松島市内で13台でした。いずれも被災した自宅での生活を続けている「在宅避難者」の皆さんです。


下の写真は石巻市内でお届けした1軒です。撮影をお願いしたところ、快く応じて頂きました。


海岸線に近いこのお宅では津波による浸水の被害が大きく、すでに家の内側はリフォームされていましたが、外壁(外回り)は現在工事中でした。もちろん去年の早い時期に工事を発注しましたが、職人さん(大工さん)や材料の不足により、実際に工事が開始されたのは1月に入ってからとのことでした。
玄関先にお邪魔した際も、やはり「家の中の暖かさ」はあまり感じられませんでした。
このように現在工事中の家屋は石巻や東松島では珍しくありません。


夕方から東松島へ移動。配り始めたときはすでに周囲は暗くなってしまいましたが、配布先のみなさんが自ら受け取りに出てきてくれて、配布はスムーズに完了。
皆さん異口同音に、最近の突出した寒さと暖房器具の必要さを口にされます。
既に2月ですので、暖房器具が1台もないまま生活されているご家庭はないようですが、最近の寒さでは1台や2台のストーブでは不足なのは明らかです。

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配布中に聞くことができたお話を一部紹介します。

「幸いにも震災の被害を逃れたストーブがあったので引き続き使っていたが、最近壊れてしまった。新しい物を買いたいが失業で収入もままならないので、ご支援いただけるのは非常にありがたい」

「去年3月の震災の時、2階にあって(津波の)難を逃れた石油ストーブ1台を、近所の人たちと共同で使った。停電していたのでファンヒーターは使えなかったし、なによりお湯を沸かしたり、鍋を置いてあたたかい食べ物を作ることができたのがありがたかった。作った食べ物は近所の人たちと分け合った。ストーブを見るとあの時を思い出す」

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お届けしたストーブには、被災地のことを心配する皆さんのご寄付で購入したストーブであることを記したペーパーを貼るようにしています。支援いただいた皆様の、被災地に寄せる暖かいお気持ちをストーブに換え、そして受け取られた方の笑顔を見ることができ、プロジェクトメンバーも来てよかったと実感しています。寄付をお寄せいただいた皆様に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

ストーブの支援活動は今後も続けていきます。近々では今週末にメンバーが配布を行う予定です。
また連携する現地のボランティアグループ「チーム王冠」には、配布で協力をお願いしてあります。
引き続き被災地を、被災者を「忘れない」お気持ちを持っていただければ幸いです。

文責:杉崎順一