2012年3月23日金曜日

応援プロジェクト「とびだす100通りのありがとう!」

「ありがとうを言いにいこうプロジェクト」ホームページより。撮影:杉崎順一

当プロジェクトが応援していた、被災者によるミュージカル「とびだす100通りのありがとう!」が、先日3/18(日)に大好評で公演を終えました。

公式ホームページ
http://minna-arigato.com/

私たちメンバーは、笠原宗一郎がプロモーションビデオの作成、杉崎順一が記録撮影(稽古と本番)、杉崎庸子が本番の楽屋で裏方仕事を、とそれぞれに応援して来ました。

冒頭から、「自分たちはやり場のない悔しさと悲しさでいっぱいなんだ。でもくじけそうになるけど生きてるんだ。そして支援物資を送ってくれた方々に感謝を伝えられないもどかしい気持ちがあるんだ。この感謝の気持ちを受け取ってください!」という感情がストレートに伝わって来ました。

参加者のほとんどは自宅が大規模半壊から津波による流失、肉親を亡くした話なども紹介されます。
しかしつらい体験談だけでなく、3歳から83歳の出演者の特色を生かして、爆笑のエピソードやダイナミックなダンス、そして子どもたちのかわいい歌などもあり、お客様は90分間をフルに楽しまれたと思います。歌のたびに手拍子、拍手、最後はアンコール…。


前日の稽古と本番の2日間、分刻みのスケジュールで、食事はすべてお弁当、しかも声が出なくなるので少ししか食べてはいけないという過酷な中で、小さい子も年配の方もみんな本当に健気に頑張りました。

被災した人はなかなか自分の感情を出す機会がないかと想像します。稽古をし、本番で舞台に立つことで、自分の気持ちを整理することができた人もいたのではないでしょうか。
また観客も、被災した人の生の感情に触れることができました。

私自身、ボランティアで被災地を訪れても、被災した人の感情までは分からない部分がありますが、この舞台を観て、ダイレクトに「やり場のない悔しさ、悲しさ、そして感謝」を感じることができました。
被災地と被災した人たちの気持ちに寄り添うには、こういう舞台は素晴らしい役割を果たすを思いました。再演の予定がないのがとても残念です。

当日配布されたパンフレットから。
「3.11を忘れないために」by寺本建雄(構成)


◆オリジナルグッズも販売中

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