2012年7月6日金曜日

お豆腐とお菓子のお届け


2週間以上前なのですが、6/19(火)の石巻での活動報告を致します。ボランティア団体の一般社団法人チーム王冠の活動に参加してきました。

この日は、石巻市内の海岸から数百メートルの地区で、お豆腐とお菓子を配布しました。

お豆腐は、南米のパラグアイ日本人移住農家の皆さんから贈られた大豆100万トンを元に、日本で作られたものです。自宅避難されているご家庭に、1人1個の計算で配ります。グループリーダーさんにグループの人数分をまとめて置いてきます。【このお豆腐については、最後に参考情報を載せておきますのでぜひご覧ください!】

山形からのYさん、北海道からのSさんとともに、合計3名の女性陣で、その地区にはすべて配ることができました。確か1,000個前後だったと思います。

例によって事前のアポイントなしでリーダーさん宅に伺いました。それは先方にはとても申し訳ないことではあるのですが(その日のニーズによって作業内容が変わるので、なかなか事前に予告できないのです)、それだけに素直な反応を感じることができます。

「お豆腐をお持ちしました」と言うと、皆さん、パッと表情が明るくなります。

以前に他のボランティアが配布した時にも、「お豆腐は大好評!」と聞いていたのですが、私は「ふ~ん、小さいお豆腐1人1個で???」と、正直ピンと来ていませんでした。買物が不便な環境にある人たちには、小さいお豆腐が1人1個でも本当にありがたいんだなとよく分かる反応でした。そしてもちろん、「忘れられていないんですね、ありがたいです」としみじみと漏らす声も聞かれました。

配布時に、「天皇陛下も、このお豆腐の件でパラグアイの大統領にお礼を述べられたそうですよ」とお伝えすると、自然と皆さんの背筋が伸びて身を引き締めていらっしゃいました。参考記事は文末をご覧ください。

またこの日は、小分けになったお菓子類も一緒に配布しました。イベントで余ったもので賞味期限が近づいていたので申し訳なかったのですが、それを告げると、

「賞味期限なんて!!私たちがどんなもの食べてきたか知らないでしょう!?いただけるだけでありがたいです!」

「これからちょうど近所の人とお茶っこ(お茶会)するところだったの。嬉しいわぁ。」

「うわーー、もう(支援は)終わったのかなと思ってました。いつまでも頼っててはいけないしね。でも忘れられてないのが嬉しい・・・。」

・・・と、大歓迎されてとても恐縮でした。

この日は雨でしたが、玄関の外や門のところまで傘も差さずに見送ってくださいました。車が見えなくなるまでずっと立ってくださっているので、早く去らねば!と焦るほどでした。

----------------

住人の皆さんから直接お聞きしたことと、他のボランティアから聞いた情報です。

仮設住宅から修理した自宅(といってもまだまだ不完全)に戻ってきている人、逆に他の土地に引越して行く人などがいて、住人は流動的。またどういった事情なのか、「津波被害に遭った親戚の家に、震災後に引越してきたので、ここに知り合いがまったくおらず、近所とほとんど交流がない」という人もいて、心理的な孤立もあるのかと思われます。

そして、今回の震災を受けて新たに道路が造られるにあたり、道路用地は国が買取り、敷地内の道路にならない部分は国に買取ってもらえず、半端に余っても仕方ないのでその土地も手放すとなると、その売り先は石巻市になる、ということで、国や市との契約書のことが地元での大きな関心事とのことでした。しかも土地の買取は4年後とのことで、その間の生活拠点をどうするか、自宅を修繕しても4年後には引越すとなれば無駄になる、かといって賃貸を借りれば費用がかさむ、、、。

被災した人たちは考えて結論を出さねばならないことが山積みなのです。

 ----------------

●パラグアイ日本人会のお豆腐についての情報●

パラグアイの日本人社会の皆さんは、日本から遠く離れたところに居るのに、でもそれだからこそ、お豆腐のありがたさが分かるのかな、と思いました。このお豆腐支援は大正解、大成功、そして続ける価値のあるものだと実感しました。

関連のリンク先をご紹介します。まさにここに紹介されているのと同じお豆腐をお届けしました。地球の反対側のパラグアイの日本人社会の皆さんのお志をお届けするお手伝いができて本当に光栄です。

・豆腐100万丁プロジェクト(株式会社ギアリンクスのHPのトップページhttp://www.gialinks.jp/index.html

・新聞記事

・社団法人日本パラグアイ協会のHPでの紹介
---------------
 
 
●お礼●
末尾で申し訳ありませんが、ご寄付の呼びかけを中断している今でも、当プロジェクトにご寄付くださっている方に、この場でお礼を申し上げます。(ご寄付は都度、収支報告に載せております)
近々メンバーで会議を開き、この夏の活動について話し合うことになっています。そこでご寄付の使途も大まかに決まるかと思われます。詳細は会長からご報告することになりますが、まずはこの場にてお礼申し上げます。私たちの活動にお心を寄せてくださることに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
 
 
記:杉崎庸子

0 件のコメント:

コメントを投稿